大人の社会科見学 ~バンクシーと錫のぐい呑みとアフタヌーンティー~

暑さも和らいできた9月、高岡市美術館へ「バンクシーって誰?」展を観に行こう!ついでにアフタヌーンティーも食べよう!と思って調べると、前から行きたかった錫製品の会社「能作」の工場でかわいいアフタヌーンティーがあると知って即決!やりたかった錫の製作体験の予約も取れました。娘と二人で大人の社会科見学にいざ出発。

バンクシーって誰?展」 「高岡市美術館」 「不二越·F ·不二雄ふるさとギャラリー」「能作

バンクシーって誰? 不思議な感覚の展示物

北陸では高岡市美術館でのみ開催ということで、ラッキー♪と小一時間のドライブ。テレビで間なしに中村倫也さんが「バンクシーって誰?」と言っていて、その度に「バンクシーやろ」とお声がけをしていたのですが、実際に足を運んでみると、バンクシーについて何も知らなかったことを知り、恥ずかしく思いました。

展覧会というと、額縁に入った絵が規則正しく並んでいるイメージですが、なにせそこはバンクシー。"野外の壁にスプレーでいつの間にか絵を描いて消える正体不明の人物"という、つたない予備知識がそのまま再現された展示に、なんとも不思議な感覚が身体を包みます。

一部の作品を除き、会場の殆んどが撮影OK でした。バンクシー展ですが、バンクシー非公認とのこと。バンクシーが誰かわかりませんから、なんでしょうか。

入り口の大きな看板 火炎瓶の代わりに花束を投げる抗議者

「バンクシーって誰?」と、中村倫也さんに聞かれる度、「路上の壁なんかに落書き風の絵を描いている、正体不明の男でしょ、この前落札されたとたんシュレッダーにかけたやつ!」と思っていたのですが… 何の絵を描いているのかが抜けていました。どんな思いで描いているのかが抜けていました。

例えば、この絵、知らずに見ると「若い男がいきって花束を投げつけるところ」のように思いましたが、「火炎瓶の代わりに全力で花束を投げる抗議者の人物」との説明がつくと「えっ…」と思い、さらにそれが描かれた場所がパレスチナ。しかも命の危険をして描いたとなると、バンクシーをいたずらっ子のようにとらえていた自分が恥ずかしくなりました。

ロンドンの街角に描かれたネズミ

バンクシーはネズミの絵を多く描いています。ロンドンの街角に描かれたこのネズミの持つプラカードには「WELCOME TO HELL!」と書かれていたのですが、グラフィック界の王者キング·ロボ氏が「I ❤️ LONDON ROBBO 」に書き換えました。数年間、上書きバトルが繰り返されたそうです。

猫来たぁ~!

猫飼いとしては、猫の絵には反応せざるを得ません。思わず「かわいい!」と声をあげてしまいますが、この絵が描かれたのはガザ地区。なぜこの場所にこの絵を描いたのか。バンクシーの人となりが伺われる作品です。

藤子·F·不二雄ふるさとギャラリー ドラえもんがいっぱい♪

高岡市美術館内にある「藤子·F·不二雄ふるさとギャラリー」

バンクシー展を見終わり、少し時間があったため同美術館で開催されている「藤子·F·不二雄 原画展 時間旅行~過去·未来~」を観に行きました。藤本さんは高岡出身なので、この美術館内に「藤子·F·不二雄 ふるさとギャラリー」が併設されています。これが、とても見ごたえがあり良かったです。次の予定をいれているため、もう少し見たい…で出なければならず、残念。

能作 錫製品の会社で製作体験

同じ高岡市内の「能作」へ向かいます。昼食をとる時間がなくなりましたが、15:30にアフタヌーンティーを予約しているので、多くは食べられません。コンビニでサンドイッチを買って、能作の駐車場で食べました。

能作で錫のぐい呑み製作体験

能作は錫製品の会社です。それはもう、素敵な作品が多く、ここぞという時のプレゼントに購入したことはあるのですが、自分のものは持っていません。そこで今回、念願の製作体験をすることにしました。いくつか種類があるなか、ぐい呑みを作ることに。

粘土質の土を木枠に詰めて型を取り、錫を流し込んで作る本格的なもの。途中、緊張する場面もありましたが、なんとか仕上げることができました。

なかなかの出来です。

ガチャで作るミニ皿

最後の楽しみ、アフタヌーンティーまで少し時間があったので、館内を見て回りました。すると、ガチャガチャを見つけました。

500円ガチャでかわいいお皿作れます

500円玉を入れてレバーを回すと、カプセルがひとつ出て来ます。種類があるわけではありません。縦横5cmほどの錫のシートが入っています。髪型に合わせてハサミでカットしたり、折り目をつけたり、刻印したりしてミニミニお皿の出来上がりです。

これもなかなかの出来

私はお酒を呑まないダイエッターなので、ぐい呑みに入るだけのナッツ、お皿に乗るだけのチョコレートを目安におやつを食べることにします。

ダイエッターと今書いたにもかかわらず、堂々と次の写真をあげるのが、アラ還のすごいところ。

幸せのアフタヌーンティー

能作のアフタヌーンティー

見てください、この輝く三段皿を!幸せを具現化するとこうなりますの見本ではないでしょうか! 自分では手にすることのできなかった錫製品の数々。美しいです。そこに乗っているかわいくて美味しそうなスイーツやオードブル。

上段には焼き菓子が3品。「ピスタチオチュイル」「セサミサブレ」「シトロンショートブレッド」 中段にはオードブル盛り合わせが4品。「生ハムサラダ」「カモロースト」「県産野菜のトマト煮込み」「エスカベッシュ」 下段にはスイーツ5品。「パウンドケーキ」「ババロワ」「フルーツジュレ」「ティラミス」「ブラウニー」これにドリンクがひとつつきます。私はホットティーをいただきました。ポットサービスで2杯分ありました。ひとつひとつは一口サイズなので、全部食べられました。

楽しい1日 また今度

帰りの車内で、「楽しかった」「また来たいね」と言いながら、「日本一美味しいたい焼き」をお土産に買って、大人の社会科見学を終えました。