(2日目)氷見応援!食べて浸かって泊まって食べて 氷見・伏木
【(1日目) 氷見応援!食べて浸かって泊まって食べて 氷見・伏木】 より続きます。
令和6年元日。能登半島地震が発生し、甚大な被害に見舞われました。富山市内在住の我が家は大きな被害も出ず、地震発生時より普段通りの生活ができています。
県内で最も被害の大きかったのは能登半島の付け根に位置する氷見市でしたが、1月末には断水も復旧し、ひみ番屋街などのお店も再開したとのこと。しかし、観光客が来ず、民宿なども大変困っているとのニュースがたびたび聞かれるようになりました。
そこで、2月の中旬に氷見の民宿へ泊りに行くことにしました。小旅行って感じで楽しみ♪ちょうど、「北陸応援割り」とか「とやまクーポン」とか言われ出していたのですが、この旅には間に合わず… まあ、そもそも地元応援ということもあっての宿泊なので良しとしましょう。
民宿『潮乃美』さんのパワースポット
宿泊した民宿にはパワースポットがあり、日の出時間に合わせてお祈りするとパワーがいただけるということでしたので、日の出少し前に駐車場に待機。う~ん、雲が多いなぁ。ご来光は臨めないかな。今日の日の出時間は6:42。
どうやってお祈りするかというと、まずこの場所は東西南北に「太陽の神様」「民宿内の神棚」「海の神様」「山の神様」がいらして、そのパワーが交わるところらしいです。日の出時間に合わせて、「ありがとうございます。(お願い事)お導きください。」と心の中で唱えながら太陽→海→山→神棚の順に二拍一拝し祈りを捧げます。
これが何だかしっちゃかめっちゃかになってわけわからず。一応私の祖父は神職でしたので私は宮司の孫なんですけど、信心が足りないのかな。
ちなみにこの写真で見ると、民宿の左側がもう海。道路を挟んで向こう側が山。万一津波が来たら電柱横の白い階段を上って山の上に避難するよう言われました。
部屋に戻ってからも太陽出ないかなとちょいちょい外を見ていたら、なんかカッコいい感じの見え方していました。
楽しみな旅館の朝食。朝から贅沢ですね。漬物以外は全部食べました。
何とか立山連峰&朝日的なものを撮りたかったのですが、やはり雲が晴れずに山見えず。雲の切れ目から差す太陽の光ってきれいです。海、いいですね。またクルーズに行きたくなるなぁ。
9:30チェックアウト。お世話になりました。きれいでおいしくてパワーももらえて最高の民宿でした。
ひみ番屋街でお買い物
『ひみ番屋街』 に戻ってきました。氷見市は藤子不二雄A氏(我孫子さん)の故郷でもあり、市内あちこちにオブジェや看板があります。(ドラえもんがないのは、作者が藤本さんだから。高岡市はドラえもんにあふれています)こいのぼりならぬぶりのぼりがありました。大きすぎて写真に納まらない。
番屋街は市場とお土産屋とレストランの集合体。見て回るだけでも楽しい。朝の8:00~朝食が食べられる「番屋亭」というレストランもあって、車内泊の旅してる方はここ良いですよ。温泉も隣接しています。
ここで絶対に食べると決めていた「ひみぷりん」 ここでしか買えないかわいいビン入りのプリンです。何種類かあって、私は塩キャラメルプリンをいただきました。なめらかしっとりまちがいないおいしさ。
ちょうど週末に友人たちと会うので、氷見うどんのきれはし「ふし」お土産に購入。富山では、おみそ汁にも入れたりします。
お土産屋さんに『被災地支援コーナー』がありました。石川県の名産五郎島金時(さつまいも)のお菓子やのどぐろの加工品が入っていて安価で販売。なんでも、売り場がなくなって行き場を失ったものらしい。息子が一袋買ったので、私は実家へのお土産用に一つ買いました。
家に帰って並べるとこんな感じです。
伏木港の道路状況
昼食に氷見うどんを食べて帰りたかったのだけど、まだ時間が早くお腹もすいていないので、高岡方面へドライブすることになり、せっかくなので数年前に国宝になった高岡伏木の勝興寺に行くことにしました。
途中で、そういえばクルーズ船が年に数回寄港する伏木港の惨状(金属資源が山積みになっていて、とても豪華客船を歓迎する場には見えない)を夫に見せようというどす黒い考えが浮かび、港方向へ。
自家用車で港のどこまで入って行けるのかな?と思いながら進んで行くと…
通行止め。ここにも地震の影響が出ていました。氷見はわかっていましたが、伏木もこんな被害になっていたなんて。道路、寸断されています。また、液状化現象なのか砂が湧いて出ています。
今年の寄港予定はあるのでしょうか。ググっても何も出てきません。大型クルーズ船寄港の際にはぜひまたお手振りに行きたいと思います。
近くの家には被災度を示す黄色や青の貼紙が有り、被災地なんだと実感しました。
国宝 勝興寺
富山県には二つの国宝があり、ひとつは高岡の瑞龍寺、もう一つがここ、勝興寺です。2022年の12月に本堂と大広間および式台が国宝に認定されました。瑞龍寺は前田の殿様関係の禅宗系、勝興寺は富山県内で多く信仰されている浄土真宗のお寺さんです。(私は井波の瑞泉寺とその町並みも好きです)
こちらには昨年、伏木港にMSCベリッシマが寄港した時に、船内見学&お手振り会に参加した際、一度参拝しています。 その時のブログはこちら 【ジャパネットクルーズで日本一周】⑭ 2ヶ月後 (7/6・木)富山 伏木港
空いている時でしたら、幼稚園側からぐるりと回ってお寺の正面の門から車で入ることができます。門から入って右手に駐車場があり、帰りは一方通行で幼稚園側に出られます。
寺務所で協力金を1人500円ずつお渡しし、パンフレットをいただいていざ、行かん。橋の手前に『勝興寺の七不思議』の立て札あり。「一、実ならずの銀杏」「二、天から降った石」「三、水の涸れない池」「四、屋根を支える猿」「五、魔除けの柱」「六、雲龍の硯」「七、三葉の松」です。前回来た時に見損ねたところがあるので、今回は制覇を目指します。(七不思議は後からまとめて書きます)
橋を渡って立派な門をくぐると目の前に国宝の本堂が見えています。冬なので雪対応の三角がありますね。まあ、無い方が写真映えするのですが仕方がないです。この三角は、雪国の方ならすぐに想像できると思うのですが、雪が降ったり積もったりしたときでも本堂に容易に入れるようにする、風除室のようなものです。次の写真が7月に撮ったもの。なんでか本堂の写真撮ってなかった。三角ありません。
では、本堂に入ります。浄土真宗本願寺派、阿弥陀如来がご本尊です。息子に「ののさまの歌覚えとるけ、歌われ」とふってみましたが、「忘れた」と。♪お花あげよ、ののさま~白い花大好きののさま~ って感じじゃなかったかな? 立派な本堂。
もう一つの国宝部分は別館にあります。
ここが国宝部分の「式台」です。広いです。他にも台所や書院、宝蔵などがあります。
井戸は覗いちゃいますよね。ちょっと怖い。
勝興寺の七不思議
では、七不思議行ってみましょう。門から入ってすぐ右手に「二、天から降った石」がありました。
特に説明書きもないので、これが何の石なのかわかりません。が、『富山観光ナビ』 によりますと、近くの国分浜にあったもので(なぜここにあったかは不明。だから空から降ってきたということになったのかな)、夜な夜な泣いていたそう。そこで、ここ勝興寺に持ってきて置いたら泣き止んだそうです。ののさまのご加護があったのかな。
すぐ隣に「一、実ならずの銀杏」があります。いわれは、銀杏の実をめぐって木から落ちたり取り合いをしてけんかになったりしたため、住職がお経をあげて実がならないようにしたそうです。
本堂に入る前に左手に「三、水の涸れない池」がありました。これは、本堂が火事になってもすぐに火が消せるよう、経堂に掘られた龍が水が枯れないように見守っているそうです。
本堂の右手に「四、屋根を支える猿」があるはずなのですが、これが何度見てもどの角度から見てもわからない… 資料館にその猿のレプリカがあったのですが、猿の姿は確認できませんでした。魔除けらしい。
本堂の中、左手に「五、魔除けの柱」があります。本堂の柱はヒノキが使われていますが、1本だけサクラになっていて、建物が完全すぎるのを避ける意味で、逆柱になっています。これはどこかであったなぁ。日光東照宮だったかな?どこの神社仏閣でもおこなわれているのでしょうか。
別館に行く途中に「七、三葉の松」があります。これは、松は普通二葉なのですが、ここのは三葉なんだそうです。
別館の宝蔵?資料館?にケースに入った「六、雲龍の硯」があります。隣に「四、屋根を支える猿」のレプリカがあります。この硯は浄土真宗中興の祖といわれる蓮如上人が愛用した硯で蓮如上人が筆をとると硯から水が出てきたという逸話が残されているそうです。
「柱を支える猿」は確認できなかったけど、後は見られたので良かったです。
また行こう、氷見
県内なので行こうと思えばいつでも行けるのだけど、そこそこ遠い氷見。でも、氷見うどんも氷見牛もひみぷりんの他の味も、市場の食堂の漬け丼もブリ大根も、まだまだ食べなくちゃならないものがたくさん。また行きます。
今回は応援のつもりでもありましたが、ただただおいしく楽しく過ごしました。お天気に最高に恵まれたのも嬉しかったです。
今回の地震で被災された皆様の復興をお祈りします。また、犠牲になられた皆様のご冥福をお祈りいたします。
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