(1日目)氷見応援!食べて浸かって泊まって食べて ~氷見・伏木~

2024年3月10日

2024年1月1日。能登半島で大きな地震があり、甚大な被害が出ました。この災害によりお亡くなりになられた方々のご冥福をお祈りするとともに、ご遺族の皆さま、また被災されて不自由な生活を強いられている皆さまにお見舞い申し上げます。被災地域の一日も早い復旧を心よりお祈り申し上げます。

令和6年能登半島地震

私はこの日家族と共に自宅にいて、そろそろ地元の神社に初詣に行こうとしていた時でした。今までに経験したことのない揺れ、初めて「ただごとじゃない」恐怖を感じました。今まで富山県は大きな地震が起こらず、「立山が守ってくれる」という思いも強く、おそらく普段の防災意識も低い地域だったと思います。

富山でこれだけ揺れているのだから、震源地は大きな被害が出ているだろうと予想はできました。しかも能登地方は最近でもちょくちょく揺れていた(それでも富山は震度3くらい)ので、心配でした。テレビが特番に切り替わり、やはり能登が震源地だとわかりました。

すぐにLINEで県外に住む親族に「我が家は全員在宅、無事」との連絡をすると、東京に住む叔母から「息子一家がお嫁さんの実家の石川にいる。津波に備えて避難中との連絡が入った」と聞き、初めて知り合いが被災するかもと不安になりました。

幸い我が家はだらしなく開いていた食器棚からグラスやお皿が飛び出して落ちて割れたくらいの被害で済みましたが、日が経つにつれ被災地の惨状が知らされるようになりました。まさかこんなにたくさんの方が犠牲になるなんて思いもしませんでした。そしてなかなか進まない復興状況にもどかしい思いをしつつ、自分にできることは何だろうと考え、県内ボランティアの保険登録・とやま生協を通じての義援金を行いました。(ボランティアにはまだ参加していません)

氷見でぶり食べなきゃ

1月下旬、夫から「氷見に観光客が来なくて大変らしい。水道も復旧したらしいので、2月に民宿に行きませんか?」と提案があり、賛同。そのころSNSで氷見のぶり丼がにぎわっていたので、これも予定に組み込み、氷見旅行を計画しました。

2月中旬。朝から2月とは思えないほどの快晴で、春を思わせるぽかぽか陽気の日に、車で氷見へ向かいます。目指すは『氷見魚市場食堂』です。休日は2時間待ちも当たり前の賑わいですが、平日だしそこまで混まないだろうと思い、11時到着(1時間待ちだとして12時ごろ入れればいいや)予定。

道中、立山連峰が後ろ向きになるのですが、超絶すごい絶景で見えています。これは、1年に数回の当たり日では。(運転中でしたので写真はなし。残念。)

予定通り11:00少し前に到着。幸い行列はなく、すぐに入れたのですがお腹が空いていないので少し港内を散策します。富山市から見る立山連峰より、遠いけど全体が全て見えるので圧巻です。

11:10ごろ食堂の様子を見に行くと、おっと!いつの間にか待ちが出ている!整理券を取ると5組待ち。SNS情報だと1組2分、あと10分くらいかな。待ちながら2階から市場の中を見学。イカかな、大漁です。外のコンテナにはイワシがとてもたくさん入っていました。

整理券を取ると、時間までは自由です。整理券を取るために行列に並び、取った後はその場で待っても良し、外に出ていても良し。順番が近づくとスマホに連絡が来ます。ひみ番屋街も近いので、2時間待ちとかになったら番屋街で時間を取っても良いですね。(ただし、番屋街にも魅力的な食べ物がずらりとそろっています)源泉かけ流しの温泉『総湯』や無料の足湯もありますよ。

ちょうど10分後、入店。タッチパネルで注文します。夫が「あまりお腹が空いていない」と言うので、3人で「ブリしゃぶ(単品)」「ブリ丼定食」「氷見浜丼定食やわやわ盛り」を注文。ブリ大根食べたかったのに売り切れだった、残念。

まずは、定食についてくる魚のあらとつみれ団子が入ったおみそ汁が二人分、土鍋に入って到着、とりわけのお椀が3つ来た!うれしい。熱々ふわふわ、富山県民にはおなじみのつみれ(魚のすり身・ととぼっち)は大変美味。お腹に染み入ります。

私が頼んだのはブリしゃぶ。何年か前に「ブリしゃぶ」なるものが流行り出した時に食べたのがあまりおいしくなかったので、本当のブリしゃぶを食べてみたかった。あぁ、新鮮なブリだとこんなにも臭みがなくておいしいのか。ブリしゃぶ、ありです。

息子は氷見浜丼のやわやわ盛り・・・やわやわ・・・はい、富山弁です。ゆっくりとかぼちぼちとかって意味です。これは並盛。大盛は「はんさ盛」小盛は「ちょっこし盛り」はんさ?わからない。たくさんとかでしょうか。お魚の説明されましたが、全部は覚えてない。ブリは入りませんと書いてありますが、ブリの手前の「ガンド」が入っていました。

そして最後にロボット君が運んできてくれた「ブリ丼」(時価)夫と私で半分こ、富山弁で「仲間」します。今回は2,500円でした。スーパーで「朝どれ氷見ブリ」の刺身買って食べたことあるけど、何なん、このブリ。弾力がすごい。それでいて口の中でとろける感じ。

まちがいなく、おいしかったです。次に来た時は漬け丼を食べてみたいな。

島尾海岸で絶景を眺める

お腹がいっぱいになって、少しドライブしようとやってきたのは『氷見島尾海岸』。高岡の雨晴海岸まで行こうかと思ったのですが、あまりにも立山がきれいで早く車をとめて見たかったので、ここの公園横の駐車場に駐車し海岸へ行きました。大正解。

海岸から見て左側が能登半島。海岸線があって

右側が立山連峰。まさに、海の上に3,000m級の山々が見える、地球上でもまれな地形らしいです。U字型の富山湾がはっきりわかります。お魚いっぱい入っておいで~

あまりにもお天気が良くて暖かいので、車からブルーシートを持って来てしばらくまったりすることにしました。波の音とたまに氷見線の電車の音。市内放送では「災害ゴミの搬出」などについてのアナウンスが流れてきます。

そうそう、この浜は砂浜ですね。きれいな砂浜です。富山県の東の方は砂浜ではなくて小石の浜です。それだけ河が急流ということですね。ヒスイの原石も採れる場所もあります。

ひみ番屋街総湯は濃い

今晩お世話になる民宿は、大浴場はなくて家族風呂のみらしいので、『ひみ番屋街の総湯』で入浴していくことにしました。夫は一人で能登の手前までドライブするらしい。

番屋街の付近は地震の影響と思われる隆起や地割れ、ずれなどがあちこちに残っていました。地震から1ヵ月半経っても手つかずなのは、能登を優先に工事が進んでいるからでしょうか。気を付けて通ります。近辺には、家の被災度を示す赤(危険)・黄色(要注意)・青(調査済)の紙が貼ってある家屋も多数見られました。

総湯は源泉掛け流しの天然温泉です。 泉質は塩化物強塩泉で、かなりしょっぱい。(飲むことはできません)湯船はいくつかあって、メインの温泉は温度も高く、熱めです。強いので5分ほどで出るように書かれています。熱めは割りと好きなので平気かと思いましたが、あ~かなり熱いよ。43℃くらいない?「あつ!あっつ!」と言いながら入ったら、先に入っていたお姉さんが「慣れると気持ち良いですよ♪」とにこやかに話してくれました。

他にラベンダー&カミツレの湯(座るとジェットが腰に当たる)やサウナ&水風呂、露天風呂もあります、露天風呂も寝湯・温泉・炭酸水湯があり、炭酸水湯は15~20分入るように書いてありました。室内の温泉以外はさほど熱くありません。どのお風呂も気持ちよかった!

手もみ処でマッサージしてもらいたかったけど、時間が合わなかったので、200円15分のマッサージ機に身を任せました。最近のはすごいですね、まず、身体を合わせます的なことをされて、「無重力」コースで15分。手や足の裏までごにょごにょされて気持ちよかった!

飲食ができる「ほっこり食堂」で息子と合流し、コーヒーフロートをいただきます。ソフトクリーム多い~と思いましたが、さっぱり系のかなり好きなタイプだったので、全部食べました。おいしかった。幸せだった。

入浴料金は大人700円ですが、JAF割引きで650円になりました。そうこうするうちに夫がドライブから戻ってきて入浴から上がるのをさらに待ち、16:00過ぎに民宿へ向かいました。

またまた絶景の民宿「潮乃美」さんへ

今日お世話になるのはネットで評判が良かった『民宿 潮乃美』です。番屋街から15分くらいかな。途中にあるデイリーヤマザキ氷見阿尾店が最後のコンビニ。民宿には自販機などないので、飲み物やおやつなど必要な方はここで買って行きます。

二つ目のトンネルを過ぎてすぐの海側にあるのが「潮乃美」です。ここの駐車場は「パワースポット」ということなので、明日日の出に合わせてお参りしましょう。

いやぁ、最高な場所。海の向こうに立山連峰がそびえたっています。

今回の宿泊プランは【SDGsエコ・プラン】 お料理の品数を減らし、アメニティーが付かない環境に配慮したSDGsプラン です。サイトには歯ブラシなど付きませんと書いてありましたが、電話で予約した時に「歯ブラシご用意します」と言っていただきました。

玄関で靴を脱ぐと全館畳敷きになっていて、スリッパをはかずに歩けます。

部屋にバスタオル・お風呂用タオル・湯上り靴下・作務衣風パジャマがあり、その他のアメニティは玄関に置いてあり「自由にお持ちください」と言われました。この作務衣風のパジャマ、上下に分かれていてとても良いです。

飲み物は湯沸かしポットとコーヒーカップ、湯のみ、粉末の緑茶とコーヒー砂糖ミルク、冷蔵庫にサービスのお水のペットボトルがあります。ありがたい。

民宿なので部屋にトイレや洗面所はありませんが、部屋を出てすぐのところにトイレ(女性専用1・共用1、いずれもウォッシュレット付き)と洗面所3つがあり、不自由はありませんでした。

お食事がおいしいと評判の「潮乃美」さん。楽しみにしていた夕食の時間が来ました。

ecoプランなので、料理の品数は少なめですがそれでもこんなにあります。食前酒としてノンアルコールのプリュネコクテールが付いていました。お酒飲まない私には嬉しい♪

前菜は「旬菜盛り合わせ」たこわさっぽいのと、鴨肉ともう一つは何だったかな。お造りは新鮮でおいしい。お鍋は「黒部名水ポークトマトチーズ鍋氷見うどん付き」。洋風でおいしかったです。

飲み物のオーダーは、息子が「日本酒の飲み比べセット」。私はノンアルの「酔わない檸檬堂」。さっぱりとしておいしい。

焼き物は「鰤のエチュベ」洋風ブリの照り焼き。大根も軟らかくて優しい。添えてあるのは生姜の煮たもの。

お腹がいっぱいになって届いた「カレイとフグの白子松前焼き」全部食べられなかった。残念。

「のどぐろの釜めし」と「カニのおみそ汁」と「お漬物」

デザートはメニューには「やわらかプリン」とありますが、「パンナコッタ」と「イチゴをサンドしたチョコレートブラウニー」って感じでした。

『創作割烹』というだけあってどのお料理も見た目も味も良かったです。

お風呂は家族風呂が二つあり、夜は時間予約制になっています。この日は宿泊は私たちだけのようで(夕食時にはもう一組いらっしゃいました)、21:00に二つとも予約しましたが、結局入ったのは私だけ。申し訳ない。

写真は朝に撮ったものです。こんな風に窓の外は海!夜に入った時は残念ながら真っ暗。

化粧水もあったかな?

潮騒を聞きながらおやすみなさい。

【(2日目)氷見応援!食べて浸かって泊まって食べて 氷見・伏木】 に続きます。