ライフスタイル ダイエット ②栄養講座 〜食事法の実践〜

2022年6月9日

2021年12月から5月いっぱいまで、富山生きがいセンターの「ライフスタイルダイエット講座」を受講しました。全6ヵ月。

ダイエットについてのブログ

ダイエットに関しては、こちらをご覧ください。【ダイエットとは「適正な身体を作るための食事」だそうで】 【フレイルとサルコペニアってなんなん?「とやまパラドックス」とは】 【脱!メタボ予備軍「かるるん教室」角川介護予防センター】 【血圧が高いということ~ダイエットと血圧を下げる食生活~】 

【ライフスタイルダイエット① ヨーガと基礎代謝増強のための体操とウォーキング】

ライフスタイルダイエット講座とは

「ライフスタイルダイエット」では、週2~3回のヨーガとダイエット法・月1回の基礎代謝増強のための体操とウォーキング指導・管理栄養士によるダイエットセミナー(食事法)・1回のダイエットと健康セミナーがありました。*「6ヵ月で生まれ変わる!」科学の知識とヨーガの知恵を融合させたダイエット*ということで、ちょうどダイエットを始めたいと思っていたところでこの講座を知り、受講しました。私は終了しましたが、とても良い講座なので他の人にも紹介したかったのですが、残念ながら新規の募集は終了したとのこと。

毎月1回の栄養指導の内容 第1回 カロリーダイエット 第2回 噛むダイエット 第3回 タンパク質ダイエット 第4回 脂肪とダイエット 第5回 美腸ダイエット 第6回 バランスダイエット ダイエットと健康セミナー

第1回 カロリーダイエット

  • ダイエットとは

ダイエット(Diet)の語源は古代ギリシア語のdiaita 自分の生活様式、だそうで、自分の身体を健康に保つための食事法とも言えます。私の場合、適正な摂取カロリーは1,492kcal…えっ…それだけですか!ファミレスでおいしそうなセットとデザート食べたら1食でそのくらい(またはそれ以上)取れてしまいませんか?過剰摂取した分は運動で消費できればいいのですが、私の場合運動は無理。ならば、食べる量を減らすしかありません。しかし、体重を減らすだけではなく、筋肉や骨量は減らせません。ここで食事のバランスが必要になってきます。

  • 血糖値が急上昇すると

また、血糖値が急激に上がると急激に下がり、それが空腹につながるので、血糖値が上がりにくい食材というのも重要になります。血糖値を急上昇させないためには *よく噛む *食べる順を変える(野菜・きのこ・海藻から) *3食を基本に規則正しい生活 *低GI値(食後の血糖上昇が少ない)の食品、食物繊維の豊富な食品を増やす ことが大事です。

  • 控えたい食べ物

控えたい食べ物は、カロリーが高い(脂肪・糖質が多い)もの、揚げ物や味の濃いもの、嗜好品(アルコール・菓子類)、果物は量に注意。「長寿遺伝子」は空腹時に最も活性化するそうです。控えたい食べ物は総じておいしいものですよね。

高カロリーはおいしいが…
  • ダイエッターの心得

食べる前、選ぶ前に「本当にそれが食べたいのか?」「習慣で何となく食べていないか?」「我慢できる?他のものに変えられる?」を考え、自分は今どうしたいのか、これからどうなりたいのか、目的を思い出して!そう、私はダイエッター!丁寧に食べ、丁寧に食べる、これすなわち自分の人生を大切にするということ。

第2回 噛むダイエット

  • 何を食べるかよりどう食べるか 「ひみこのはがいーぜ」

「噛む」ことは身体にとって大変重要!合言葉は「ひみこのはがいーぜ」(学校食事研究会)【ひ】肥満防止 【み】味覚の発達 【こ】言葉の発音がはっきり 【の】脳の発達 【は】歯の病気予防 【が】ガン予防 【い】胃腸の働きをよくする 【ぜ】全力投球 だそうです。

  • 【ひ】肥満防止 

一口30回以上噛みましょう。口の中のものが無くなってから次の一口。噛むことで早食いにならず、良く噛むことで「満腹中枢(食べすぎを防ぐ)」や「交感神経(脂肪を燃焼)」が刺激され、食欲をコントロールできます。

  • 【み】味覚の発達 

噛むことで唾液がたくさん出て、味がわかります。味わって食べることで、量が減っても満足できるようになります。

  • 【こ】言葉の発音がはっきり

あごを動かすため、顔の筋肉が発達し、言葉の発音がはっきり出るようになります。

  • 【の】脳の発達

あごから脳へ刺激が行くため、認知症の予防にもなります。

  • 【は】歯の病気予防

よく噛むことで唾液がよく出るようになり、唾液に含まれる成分が虫歯や歯周病を予防します。歯周病はいろいろな病気の元になり、歯科医は口の中を見たら身体の状態がわかるとも言われます。

  • 【が】ガン予防

唾液にはがんを予防する成分が含まれています。また、食事誘発性熱産生が上がり、体温が上がることで免疫力も上がります。(食べると身体が温まる~温めるためにエネルギーが必要~1食の10%が(タンパク質は30%)消費されて体温になる)

  • 【い】胃腸の働きをよくする

唾液の中には消化酵素が含まれています。よく噛む→小さくなり表面積が広くなる→胃の中でも消化酵素がスピーディにまんべんなく働く→十分に消化吸収→不要物だけが大腸へ(噛まずに大きいままだと、消化されず、タンパク質や脂肪も大腸へ行ってしまい、悪玉菌が増え腸内環境が悪くなる)→快便!

  • 【ぜ】全力投球

全力投球するためには、歯を食いしばります。そのため、歯がしっかりしていないと、全力が出せませんね。

  • よく噛むためには

① 一口の量を減らす ② 口の中のものが無くなったら次の一口 ③ 食事の時間を20分以上取る ④ 食材の味を味わいながら ⑤ よく噛める食材を選ぶ(タコ・イカ・フランスパン・ごぼう・レンコン・こんにゃく・ナッツ類・干しシイタケや切り干し大根などの乾物) ⑥ よく噛める大きさに(乱切り・大きく・分厚く)

きれいな歯は健康作りの第一歩
  • 噛むことは生涯の健康作り

まず、噛むことを意識することが大切です。よく噛むことが身体の健康を守る第一歩。

第3回 タンパク質ダイエット

  • タンパク質の語源は「生物にとって最も重要なもの」

「Protein」の語源は古代ギリシア語の「Proteios」=『生物にとって最も重要なもの』。炭水化物・脂質とともに3大栄養素のひとつです。人間の身体の約20%はタンパク質で作られ、筋肉・臓器・皮膚・毛髪など身体の構成成分は毎日作り変えられるので、適量のタンパク質が必要(ただし、取りすぎは腎機能に影響悪)です。

  • タンパク質摂取量が減ると、老化を早める

タンパク質が不足すると ・肌、髪、爪に影響 ・筋肉量が減り、骨も弱くなる(サルコペニア) ・体温の低下、基礎代謝量の低下から太りやすくなる ・月経不順や更年期賞の悪化 ・風邪をひきやすい ・口内炎や炎症が治りづらい ・記憶力や集中力の低下 ・うつ病や睡眠障害 など、身体に悪影響大!

  • エネルギーの代謝量

エネルギーの代謝量は「基礎代謝量」 「食事誘発性熱産生」 「生活活動と運動」に分かれます。「基礎代謝量」は、生きるために必要なエネルギー(寝ているだけでも使われる)「食事誘発性熱産生」は、食事をすると栄養素を分解する際に出る熱 「生活活動と運動」は、日常生活の中で行う家事・通勤・運動など。タンパク質の必要量はBMIで計算し、1日に体重1㎏あたり1g。不足すると、筋肉を分解しようとするので注意が必要。また、新しい組織を絶えず作り続けなければならないので、タンパク質は毎日十分摂ることが大切です。

  • 動物性タンパク質と植物性タンパク質

「動物性タンパク質」◎ 必須アミノ酸が豊富でバランスが良く、ビタミンB群も豊富。体内への吸収率が95%以上。× 脂質の多い食品があり、摂りすぎると脂質やカロリーオーバーに。 「植物性タンパク質」◎ 脂質が少ない。脂肪燃焼効果が動物性より高い。食物繊維が豊富。× 動物性に比べると必須アミノ酸が少なめ。体内への吸収は80~85%程度。 健康のためには動物性(30%以上)と植物性両方を摂ることが必要です。

  • 1日に必要なタンパク質はこのくらい

・牛乳180g(コップ1杯) ・焼き鮭70g(切り身1枚弱) ・豚ロース肉50g(生姜焼き用1枚) ・納豆50g(1パック) ・卵50g(1個) 合計 53gのタンパク質 年を取ったらしっかりタンパク質を摂ろう!

  • ダイエットとタンパク質

ダイエットとタンパク質の関係 ① 脂肪になりにくい(糖や脂質は余剰分が脂肪として蓄えられるが、タンパク質は大部分が筋肉や酵素、抗体に使われる) ② 腹持ちがよい(タンパク質が少ないと空腹をすぐに感じやすく、過食の原因に) ③ 消費カロリーを増やす(食後の消費カロリーは糖質6%、脂質4%、タンパク質30%) ④ 痩せやすい身体を作る(筋肉量が増えると、筋肉を維持するために基礎代謝量が増える。反対に筋肉が落ちると糖の取り込みも減り、余った糖から体脂肪が作られやすくなる)

  • タンパク質の摂り方

動物性タンパク質は、低脂質なものを選ぼう。マグロは赤身、鶏は胸肉、豚はヒレ。ツナ缶はオイル漬けでないものを。毎日20gを目標に。毎食摂るのが望ましいが、1日の中で調整したり、2~3日の中での調整も無駄ではありません。

バランスよくタンパク質を摂ろう

・ダイエット成功の秘訣

カロリー制限はしても、タンパク質をしっかり摂ることが、ライフスタイルダイエット成功の秘訣です!いかに筋肉を落とさずに体脂肪を減らすかが大切。バランスの良い食生活を目指しましょう。毎日納豆生活始めました。

第4回 脂肪とダイエット

  • ダイエットの大敵?

脂肪というと、ダイエット的にはマイナスのイメージが付きまといます。身体についた皮下脂肪や内臓脂肪、食べ物の脂肪はカロリーも多く、身体に悪い…。なので、脂肪について正しく知ることが大切です。

  • 脂肪の働き

良くも悪くもダイエットと切り離せない脂肪。脂肪の働きについて見てみましょう。 ◎ ・効率の良いエネルギー源 ・細胞膜やホルモンの構成成分 ・脂溶性ビタミンのもとになる、その吸収を助ける ・体温の維持 ・内臓の保護 × ・体内に蓄積される ・血中の悪玉コレステロールが増加 ・血管内の付着、高血圧、高血糖、脂質代謝異常に ・動脈硬化による冠動脈心疾患などを引き起こす要因  マイナスイメージを見ると恐ろしくなりますが、プラスを見ると身体には欠かせないことがわかります。 また、食べ物の脂肪については、◎ まろやかな風味とコク、なめらかな舌触り × 胃もたれ といったものになります。

  • 脂肪細胞と胆汁酸

人間の脂肪細胞には、「白色脂肪細胞」と「褐色脂肪細胞」があります。「白色脂肪細胞」は、脂肪や糖を取り込みエネルギーとして蓄える仕事をします。体温維持や内臓の位置を保つ機能があり、大切な細胞なのですが、思春期を過ぎても細胞の数が増え、下腹部・尻・太もも・二の腕に多いため (確かに!全部付いてます!)、ダイエットの目標となります。増やさないためには、運動が必要になります。「褐色脂肪細胞」は、脂肪を燃焼させる細胞で体温維持に重要です。赤ちゃんが最も多く、成長とともに減ります。骨格筋の70~100倍の熱産生能力があり、首・肩・肩甲骨・脊髄・脇下などに存在。低温で活性化するので、プールでのウオーキングなどが効果的です。BMIや内臓脂肪量が多いほど褐色脂肪細胞の活性が低くなるので、これもダイエットの目標になります。

  • 脂肪(食べ物)の種類

脂肪酸には、身体に溜まりやすい「飽和脂肪酸(一般に固形・乳製品や肉などの動物性脂肪に多く含まれる。バター・肉の脂・乳脂肪分)」と身体に溜まりにくい「不飽和脂肪酸(常温では液体・植物脂に多く含まれる)」の2種類があります。「不飽和脂肪酸」は「一価不飽和脂肪酸」と「多価不飽和脂肪酸」に分かれ、「一価不飽和脂肪酸」には「オメガ9(n-9)系脂肪酸(オレイン酸・オリーブオイル、米油、米ぬか油、菜種油、紅花油、グレープシード油)」があり、「多価不飽和脂肪酸」は「オメガ6(n-6)系脂肪酸(リノール酸/必須脂肪酸・サラダ油、紅花油、大豆油)(トランス脂肪酸)と「オメガ3(n-3)系脂肪酸(EPA/DHA・青魚 さんま、イワシ、ぶりなど)(α-リノレン酸/必須脂肪酸・しそ油、亜麻仁油、くるみなど)」に分かれます。オメガ6系は外から摂る必要がありますが、摂りすぎは肥満につながるため禁物です。積極的に摂りたいのはオメガ3です。

富山県はぶりをはじめとする魚の摂取量が多いのに、メタボが多いことを「とやパラドックス」といいます。【フレイルとサルコペニアってなんなん?「とやまパラドックス」とは】 に詳しく書きました。

  • 悪い脂肪と良い脂肪

悪い脂肪・・・ ① 飽和脂肪酸 ② トランス脂肪酸(マーガリンやショートニング、ファットスプレッド、食用植物油、加工油脂に含まれ、悪玉コレステロールを増やしたり、冠動脈性心疾患、肥満、アレルギー疾患などの原因に) ③ 酸化した油(下痢や嘔吐、腹痛頭痛の原因に。酸化の原因は光と熱と酸素。また、体内に蓄積されると認知症の原因になることも)

良い脂肪・・・オメガ3脂肪酸(・LDL(悪玉)コレステロールを減らす ・血栓を防ぎ、動脈硬化を予防 ・血圧を下げる ・脳の健康、うつなどの神経疾患の予防 ・アトピー性皮膚炎や花粉症アレルギーの予防 ・脂質の代謝改善など) アマニ油やシソ油などは酸化しやすいので、揚げ物や炒め物よりドレッシングなどに向いています。青魚(サンマ・イワシ・ぶり)などを積極的に摂りましょう!

  • 目には見えない油!

調理済みのものは、油がどれだけ使われたか、そもそもその食材にどれだけ脂質が含まれているか、なかなかわかりにくいものです。ダイエット中は揚げ物や脂肪・糖質の多いカロリーの高いものを控えます。同じ豚肉でも部位によって脂質は違います。脂質の割合は、ヒレ肉(2%)< もも肉(13%)< ロース肉(19%)< ひき肉(20%)< バラ肉(35%)です。とはいえ、バラ肉…おいしいですよね、煮ても炒めても焼いてもあの脂があま~くて…ゼロにしなくていいのです、減らせばOKということにしています。

・調理法でもカロリーダウン

例えば豚もも肉(脂肪付き100g)調理前は171Kkal…調理法でこんなに変わります。ゆでる(-53Kcal)< 網焼き(-50Kcal)< 煮る(-33Kcal)< 炒める(+7Kcal)< 唐揚げ(+47Kcal)< フライ(+157Kcal) また、同じ揚げ物でも揚げた時のカロリーの増加率は 素揚げ(2~15%)< 唐揚げ(6~13%)< フライ・フリッター(6~20%)< 天ぷら(12~25%)と違いがあります。素材によって油を吸う量が変ります。水分の多いものほど、油を吸います。(例えばナスなど) また、同じ分量でも大きく切った場合と小さく切った場合でも違いが出ます。油と接する表面積が大きくなる細切りよりも、大きめに切ってよく噛んで口の中で小さくして食べましょう。

・献立を考えるときに

脂肪の代謝を良くするために・・・① バランスの良い食事(主食・主菜・副菜 できるだけ多くの食品を毎日少しずつでも摂る) ② 脂肪の多い肉類を避ける(部位を選ぶ) ③ 青魚などのオメガ3の摂取量を増やす(富山はおさかな天国♪) ④ 食物繊維を積極的に(1日25~30gを目標に) 

毎食しっかり調理するのは大変なので、1日の中で帳尻を合わせればOK。また、油の摂取を減らすには、1食の調理の中で、油を使う揚げ物・炒め物は一つにし、あとは煮物やおひたしにするなど、工夫しましょう。揚げ物は週に1~2回程度にし、バラ肉などの方がおいしい料理には、食物繊維を含む野菜をたっぷり添えればOKです♪

野菜が多いバランスの取れた食事

・脂肪は必要、でも注意も必要

身体に必要な脂肪。質(良い油)と量(摂りすぎ注意)を考えて、要らない油は摂らない! 最近、サラダ油用にオイルボトルを買いました。炒め物や目玉焼きには、これでシュッシュして油の使い過ぎを予防しています。身体の中の脂肪は燃やして健康に!燃えやすい食品を食べて燃えやすい身体を作ろう! 

 

第5回 美腸ダイエット

  • 人間の腸って

 人間の腸は、胃 → 小腸(全長6~7m)十二指腸・空腸・回腸 → 大腸(全長約1.5m)盲腸・結腸・直腸 → 肛門へとつながっていきます。おなかの中にぐるぐると納まっています。腸の主な働きは、小腸…① 食べ物の消化、吸収 ② 免疫細胞の生成 ③ 幸せホルモン「セロトリン」の9割をつくる(・十二指腸…胆汁やすい臓の分泌(酸を中和)・空腸…腸壁が厚くぜん動運動が活発 ・回腸…食べ物を消化吸収可能なレベルまで分解。) 大腸…① 水分の吸収 ② 便の形成(便となるまで24~48時間)

  • 腸の動きが良くなると

腸の動きが良くなると ・便秘や下痢が無くなる ・栄養を効率よく最適に活用できる ・老廃物が排出され、細胞が活発に ・自律神経が安定してメンタルが整う ・全身のむくみが取れる ・アレルギー症状の緩和 ・女性ホルモンの働きが良くなり、月経前症候群の緩和 ・基礎代謝が上がり痩せやすくなる ・食欲を司るホルモンの正常化など、良いこと目白押し。

しかも、腸は神経細胞が張り巡らされているので、脳と相互に影響し(ストレスがたまると腸の働きが衰え、腸の働きが悪いと脳が不安を感じる)腸が健康だと、脳にも良い!腸内環境が整えば、脂っこいものや甘いもの、アルコールが欲しくなくなり、さらに腸内環境が改善していく!幸せホルモンのおかげで、気持ちも上がる!

  • 美腸は快便

腸内には「善玉菌(ビフィズス菌・乳酸菌など)」と「悪玉菌(ウェルシュ菌・ブドウ球菌・大腸菌など)」と一緒に「日和見菌」というのがいます。通常、善玉2:悪玉1:日和見7 の割合で存在するのですが、この日和見…油性な方に加担してしまうのです。なので、善玉を増やし悪玉を減らして日和見を善玉の味方につけよう

腸内には「悪玉菌」「善玉菌」「日和見菌」が

快便のための食品・・・【出すために】食物繊維をたっぷりとろう。「水溶性食物繊維(アボカド・オクラ・山芋・納豆・海藻・イチゴなど)」は善玉菌のえさに。「不溶性食物繊維(ブロッコリー・豆類・きのこ類・かぼちゃ・れんこん・ごぼう・りんご・玄米・芋など)」は便のかさを増し、ぜん動運動を活発に。 【育てるために】「オリゴ糖(玉ねぎ・にんにく・キャベツ・アスパラガス・とうもろこし・バナナ・きな粉・大豆・味噌・醤油・はちみつ)」は善玉菌のえさになり、悪玉菌の増殖を抑える。食物繊維が豊富なオートミールについては「オートミールを食す!~ダイエットと健康のために~」 「オートミールでロールパンを作ったよ」

動物性乳酸菌(チーズ・ヨーグルト・生ハムなど)」は腸の動きを活発に。「植物性乳酸菌(納豆・ぬか漬け・ピクルス・麹・酒粕など)は、腸まで届きやすく、他の金と共存しやすい。「発酵食品」は体内酵素をサポートし、新陳代謝が良くなります。

快便の敵・・・便秘や下痢になりやすくなる食品(白砂糖・一部の人工甘味料・グルテン・加工食品・化学物質・ピル・抗生物質・悪い油・冷たい飲食物)は、摂りすぎに注意しましょう。

  • 快便のための食生活と生活習慣

腸の動きが悪く、快便でないとダイエットどころではなくなります。【食生活】・朝一杯の水(常温できれば白湯)を飲む ・朝食を食べる ・よく噛んで食べる ・食べ過ぎない(腹7分目)・極端に冷たいものは避ける ・快便のための食品を摂る ・ネバネバ食材を毎食摂る 【生活習慣】・朝日を浴びる ・姿勢と呼吸 ・適度な運動 ・お腹をすかせる ・リラックスする時間を作る ・トイレを我慢しない ・寝る直前までテレビやパソコン、スマホを見ない ・23:00には就寝 

全部は無理でも、少しずつ意識していこうと思います。

第6回 バランスダイエット

何事にもバランスが大事ですよね。ダイエットでいうと、・栄養素のバランス ・身体のバランス(BMI)食事と運動のバランス ・身体と心のバランス などが挙げられます。そもそも、「健康」とは、肉体的にも、精神的にも、社会的にも全てが満たされた状態にあること(WHO 日本語訳)。健康であるために、身体のバランスをとるためには「食事」「運動」「睡眠」が、心のバランスは「理性」「欲求」「休養」が大切になってきます。

  • 栄養素のバランスとは

五大栄養素は ① 糖質 ② タンパク質 ③ 脂質 ④ ビタミン ⑤ ミネラルです。①~③に関しては、先に書きましたので、ここでは③と④について書きます。これらに食物繊維をプラスして、栄養のバランスを考えていきます。この樽の中には水がたっぷり入っています。この水は健康維持に欠かせないものとみなし、

栄養のバランスが良い状態

樽を作る1枚1枚の板が、それぞれ栄養素だとします。1枚はカルシウム、もう1枚はビタミンA、その隣はビタミンC、食物繊維、マンガン、ナトリウム…たくさんの成分で樽を形成し、水を貯えることができるはず。板の長さが、その成分の1日の必要量とすると、どんなにたくさん摂ったとしても、どこか一つが足りなかったら、その1枚の板の長さが他より短くなって、そこから水が漏れてしまいます。せっかくがんばっていろいろ摂ったのに、たった一つ足りないと…

バランスが悪いと栄養が漏れ出る

そうはいっても、完璧は無理です。なんなら、すべてサプリメントを飲んで摂ったつもりになるしかありません。でも、サプリメントよりはやっぱり食材で摂りたいものです。

  • ビタミン、ミネラルとは

ビタミン(A・B・Cなど)は、タンパク質や脂質糖質と違い、直接身体を作ったりエネルギー源になるわけではありませんが、生体活動や代謝を助ける働きをします。身体が機械だとすると、それをスムーズに動かす「潤滑油」の役割を持っています。体内ではほとんど作れないので、食物から摂取することが大切です。

ミネラル(カルシウム・リン・鉄・亜鉛など)は、ビタミンと同じく潤滑油。基礎代謝、新陳代謝、エネルギー代謝を助けたり、調節機能で心身のバランスを正常に保つ働きをします。

どちらも不足すると、「なんとなく体調が悪くて、心身ともに不調…肌も荒れてきたし…疲れやすいな」という感じになります。

  • デトックスの必要性

「栄養」は食べて消化吸収し、代謝して、排泄する過程全体のことを指します。余分なもの(毒素)がたまっていると、栄養が入ってこられません! 体内の老廃物や毒素を上手に排出し、健康な身体を保ちましょう。デトックスすると、代謝が良くなり(美肌・アンチエイジング・ダイエット効果)、血液・リンパの流れが良くなり(むくみや肩こりの解消・冷え性改善など)、自律神経のバランスが整い(ストレスがたまりにくく・不眠解消)、免疫力がアップし(風邪をひきにくくなる・アレルギーの緩和・美腸)、内臓機能が向上(便秘解消・必要な栄養の吸収力アップ・不要な物質の排泄力アップ)します。

・心のバランスとコントロール

では、心のバランスをとるにはどうすればいいでしょうか。栄養をバランス良く摂り、健康な体を保ち、心が安定したら、自分と向き合ってみます。冷静になって…感情を客観視…理性と欲求のバランスがとれるか。

ヨガにおける心のコントロール

ちょっと絵がかわいらしくてヨガっぽくないんですが、ヨガにおける心のコントロールとは、後ろに乗っている主人が「」・前に座っている御者が「理智(理性・知性)」・馬車の車体が「肉体/生気」・騎手の持つ手綱が「意思」・馬車を引く馬が「感覚器官」・馬車が進む道が「目標」だそうです。目標に向かうには、これら全てがバランスよく働かないと、達成できません。① 生活リズムをつくる(生きるリズム) ② 身体を作る(馬車) ③ 心を満たす・五感が喜ぶ(馬)・知性理性により選ぶ(手綱と御者)ことが、食事の意味になります。

私の場合、「BMI適性値」「高血圧の解消」の2つが目標。食べたい!を理性で抑え、量や質を確認した食事を摂り、軽い運動で身体を整え、ゆっくりでも確実に一歩一歩前へ進んでいきたいと思います。

ダイエットと健康セミナー 健康長寿のためのダイエット

これに関しては、こちら 【フレイルとサルコペニアってなんなん?「とやまパラドックス」とは】

講座を修了して

  • 意識するということ

今回、ライフスタイルダイエットの栄養講座を受けて、「食べる」ことについてよく考えることができました。ダイエット講座ということで、「これしちゃだめ」「これ食べちゃダメ」とばかり言われるかと思っていましたが、実際は、食べたらいいものはこれ、気をつけなきゃならないのはこれ、という感じで安心しました。少し意識するだけで1カ月先が変る!

半年間の講座が終了し、カロリーコントロールと油分糖分塩分制限、ヨガを中心にした軽い運動、4~6月はかるるん教室受講も加え、現在12月にダイエットを決意してからおよそ-8kg。身体、軽いです。お菓子も少しだけ食べていますが、以前のようにたくさん食べたいと思わなくなりました。今でもおいしそうなものは食べたいな、とは思いますが、量は必要ないなと。

さあ、目標まであと-4kg!その後は維持!