鹿児島旅行2022 ③~温泉と郷土料理とアクティビティ~(2日目 )鹿児島から屋久島へ

2022年8月。9泊10日の予定で夫と娘との3人で、鹿児島・屋久島・奄美大島へ行って来ました。直前までコロナの影響で出発できるか心配でしたが、目一杯楽しんで帰ることができました。

この旅の目的は、屋久島の屋久杉を見ることと奄美大島のきれいな海を見ることです。また、鹿児島の温泉、郷土料理(鹿児島:黒豚 屋久島:飛び魚 奄美大島:鶏飯 他に南国フルーツなど)、普段体験することのできないアクティビティを楽しむことも期待しています。旅から帰り、思い出を振り返りながらブログを書いています。この旅で一番感じたのは、自然への畏れです。

やうやう
やうやう

大自然のただ中にいると、人間は自然の中で生きるのが本当の姿なんだと感じます。屋久島や奄美大島は特別だとしても、山を見る、海を見る、森を見る、川を見る、風を感じる、天候を感じる、土を触る、花を育てる…科学がどれだけ発達しても、自然の無い世界では人間は人間として生きていけないのだと思います。

鹿児島旅行2022①(旅程覚え書き)はこちら 鹿児島旅行2022②(富山から鹿児島)

ペンションから鹿児島空港へ

温泉水で炊いたご飯

霧島の安楽温泉ペンション朱峰で、和食のおいしい朝食をいただいてから、タクシーで鹿児島空港へ。この道の横には霧島茶の畑が続いています。

プロペラ機で屋久島へ

鹿児島空港からプロペラ機(JAC)で屋久島空港へ。ちょうどプロペラの真横でしたので、娘が良い写真を撮りました。

屋久島が見えてきました

屋久島空港は、小さな空港です。予約していたレンタカー屋さんの迎えの車に何組かと同乗して、車で数分の営業所に行き、車を借ります。今回は日産ノートのシルバー。これなら私も運転できます。こちらのレンタカーのナビにはあらかじめ名所が入れてくれてあり、便利でした。

屋久島はまあるい形で、内側は屋久杉などの森があり、海岸線に沿って道路がつながっています。レンタカーで時計回りに島内ほぼ一周して民宿「屋久島」を目指します。ちょうどお昼頃でしたので、適当にどこかで昼食をとろうと出発しましたが、これが間違いでした… 

屋久杉資料館でトレッキングの予習

まずは「屋久杉資料館」で予習をして、明日のトレッキングに備えました。まず靴を脱いで入館すると、床一面栂ブロックが敷き詰められ、歩く度に快い感触が楽しい。ここでは、孤高の巨樹・縄文杉について詳しく展示してあります。実際の縄文杉の幹周が床に書いてあり、その大きさ16.4m、大人10人が手をつないで囲めるそうです。樹齢は3,000年程度と推測されています。軽く紀元前、皇紀が今年2682年なので、とにかく大昔です。

また、縄文杉から折れた「いのちの枝」が展示してあり、その大きさに驚きました。この枝だけで普通の木の幹の大きさです。縄文杉を見るのは、世界遺産に登録された時からの憧れでしたが、調べると往復10時間のハードなトレッキングが必要とのことで、早々に諦めましたので、ここで雰囲気を味わえて良かったです。

他にも、屋久杉がどのようにして育ち、伐採され、加工されるのかなどの説明があったり、伐採用の大きなチェーンソーを持つことができたり、子どもはもちろん大人もワクワクできる資料館です。

千尋の滝

次に「千尋の滝」を見に、展望台へ。売店があり、ここでご当地の「たんかんジュース」を買って飲みました。柑橘類が豊富なところは良いですね。美味しかったです。この滝は、落差60m、V字から流れ落ちる美しい滝です。滝が落ちる一枚岩が、大人千人で両手を広げたほどの大きさという意味だそうです。因みに、「せんぴろのたき」と読みます。車内で知らずに「ちひろのたき」と言ってました。地図にフリガナふって欲しい~~

100%たんかんジュース
展望台から千尋の滝を臨む

明後日行くことにしている「平内海水温泉」「湯泊温泉」をチェックし、昼食場所を探します。ところが、水曜日が定休日だったり、混んでいて入れなかったり、あれ?あれ?という間に飲食店がない!状態に。「次に見つけたお店に入ろう」と進みましたが、全く飲食店が見当たらず。

屋久島フルーツガーデンで南国フルーツ

お腹がすいた状態で「屋久島フルーツガーデン」に。駐車場に車を停めて、ジャングルの一本道を進むと小屋があり、おじいさんが一人で店番をしていました。普段は奥様と二人で切り盛りしているそうですが、コロナ禍でしかたなくお一人対応しておられるとのこと。「いつもなら、園内を案内してから試食なのだけど、最初に試食でも良いですか?」と聞かれ、空腹の私たちは二つ返事でOK。

お皿いっぱいの南国フルーツ(3人前)

お皿の上から、ドラゴンフルーツ・島バナナ・たんかん・パッションフルーツ・マンゴー。これが、もう、おいしくておいしくて。ドラゴンフルーツは、白いのしか見たことがなかったし、あまりおいしいものでもないと思っていましたが、この赤いドラゴンフルーツ、甘くてとてもおいしかった!他も味が濃くてジューシーで本当においしかったです。おなかも少し落ち着きました。

もう、園内回らなくてもいいや、と思いましたがそうもいかず、腰が痛そうなおじいさんに案内されてジャングルの中に入っていきます。残念ながら実が生っている様子はあまり見られませんでしたが、色々な木々が生い茂る中をどんどん行きます。中には海外で買ってきたものを移植した木もあるようで、資料を見ると約1,600種以上あるようです。

園内には様々な木が

駐車場に戻って車を見ると、ちょっとしたハプニングが発生していました。大きな木から落ちて来たのか、小さな虫がわんさか車の屋根やフロントガラスに付いてうごめいています…1㎜程の白いやつ…ダニか? 気持ち悪いけど走れば落ちるかと思い、ティッシュで少し拭いただけで出発。当然、間違っています。

野生の屋久鹿と屋久島猿

途中、朝ドラ「まんてん」のロケ地の大きなガジュマルを見てから、お昼ごはんどうしましょうと、スーパーで軽食を買って、世界遺産内「西部林道」に入りました。ここは、防災のため午後17:00から朝7:00まで通行止めになるため、少し急ぎ気味で手前の「トローキの滝」「大川の滝」をスルー。

この道はリアルサファリパークです。道路の真ん中で家族で団らんしている屋久島猿。道路わきの林からこちらを見つめる屋久鹿。かわいい。車が来てもすぐにはどこうとしないので、ひやひやします。これ以上だと、車を降りてぼわなければ(追い払う)ならないかと思うその瞬間にどいてくれるので助かります。

さる~~~どいて~~~

特に猿は、家族でいるので、互いに毛づくろいをしていたり、お乳をやっていたり、じゃれあっていたり、見ていておもしろい。ずっと見ていたいけれど、公道なので止まるわけにはいかず、残念と思いながら進むとまた猿の軍団がいる。屋久猿は小柄なので親もかわいいし、子どもが生まれたばかりなのか小さいのが親にはりついているのも、たまに振り落とされるのも、みんなかわいい。

ウミガメの産卵地「永田いなか浜」

17:00前に無事林道を抜け、明治時代に作られたモダンな「屋久島灯台」、ウミガメが産卵する「永田いなか浜」に。きれいな砂浜に柵があり、この中にウミガメの卵があるようです。産卵の時期には見学会もあるようです。

柵の中にはウミガメの卵が

いなか浜の駐車場で、遅くなった昼食代わりにスーパーで買ったたこ焼きを食べました。夕食は民宿に頼んであるので、お腹いっぱいになっては困りますが、空きすぎもダメなので。まあ、普通のスーパーのたこ焼きです。ここからは口伊良部島が見えます。

民宿屋久島

今日から3日間お世話になる民宿「民宿屋久島」へ。宿に入る前に、殺虫剤を借りて虫退治。これが…ドアの隙間から車内にまで入り込んできていて、困りました。

こちらに送ったスーツケースが届いていました。和室の部屋で荷物の整理をしたり、大浴場にゆっくり浸かったりしたあと、夕食は屋久島の郷土料理をいただきました。

トビウオの唐揚げ他、島料理の数々

楽しみにしていた屋久島の郷土料理トビウオの唐揚げや豚肉の煮物、お刺身、もずく酢など盛りだくさんの夕食はとてもおいしかった!この宿にして本当に良かった! 食堂の入り口に、お茶や冷たい水のサーバー、お湯とコーヒーや紅茶、冷蔵庫に冷たい麦茶など、フリードリンクサービスがあり、夜遅くにも自由に飲むことができました。ありがたや。部屋に小さい冷蔵庫があるので、買ってきた飲み物や食べ物を入れておくこともできます。

宿の洗濯機(無料で自由に使えます)をお借りして洗濯をし、廊下に沿って作ってある乾燥室に干させてもらいました。翌朝には乾いていたので、助かりました。長旅になるので、ハンガーやピンチハンガーをスーツケースに入れていきました。部屋にトイレとバスルームはありませんが、洗面台は付いているので不便はありません。

明日はいよいよ、この旅の一番の目的、屋久杉トレッキングです。準備の確認をして、就寝。

鹿児島旅行2022④ (3日目)鹿児島から屋久島 に続きます

参照:パンフレット「屋久島。神秘の島でしたい63のコト」発行・鹿児島県屋久島町

屋久島観光協会  「鹿児島観光サイト かごしまの旅 観光スポット」 

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