鹿児島旅行2022 ⑬~温泉と郷土料理とアクティビティ~宿詳細

2022年8月末に出発し、10泊して帰ってきた鹿児島旅行。ペンション・民宿・ホテルなどいろいろな種類の宿に泊まり、温泉や食事を楽しみました。

(1日目)鹿児島県霧島市・安楽温泉ペンション「朱峰」 

目的地は屋久島と奄美なのですが、移動に時間がかかるため一日目は鹿児島で一泊することに。せっかくなので、おいしい鹿児島料理をと思い、料理と温泉が評判の良い「朱峰」に決めました。

鹿児島空港から約15分

予定通りに鹿児島空港に着き、タクシーで宿へと向かいます。途中山道をくねくね行くので心配でしたが、思ったより早く到着。広々としたきれいな建物です。部屋は2階の和室8畳。トイレ(ウォシュレット)、洗面台、冷蔵庫、テレビ、Wi-Fiが付いています。大きなベランダが付いていて、解放感があります。他のお客さんが来ないうちに、離れにある温泉に行きました。内風呂と露天風呂があり、贅沢な源泉かけ流しです。内風呂は温泉の温度が高めと低めがあり、露天風呂も娘と貸し切り状態でゆっくり入ることができました。

温泉で疲れをいやした後は、これも楽しみにしていた夕食です。ご主人が調理担当していて、奥様が運んでくれます。私たちは、「お肉コース」にしていたので、「黒毛和牛特製ステーキ 蕎麦クレープ」と「黒豚のスペアリブ香り焼き」がメインです。飲み物は私は「カボスはちみつジュース」を頼みました。

一つ一つ丁寧に作られたお食事

この日のメニューは、(小鉢)季節の箸染…ゴマ豆腐がつるんと良いのど越し (先付)合鴨の燻製豆板醤マヨネーズ…鴨はめったに食べられないので嬉しい トマねぎ…トマトと玉ねぎをミルフィーユにしたものなのですが、なぜこんなにおいしいの? オクラ (造り)三種盛り…はまちとイカとマグロかな (吸い物)清汁仕立…ふわふわのつみれとオクラ、しめじのお吸い物 (蓋物)南瓜程煮茄子冬瓜含ませもみじ麩海老青唐…やさしいお味の煮物、こういうの大好きです。 (お凌ぎ)なめこもずく…酢の物が嬉しい味変です (焼物)黒毛和牛特製ステーキ蕎麦クレープ…ふうぅ~この牛ステーキは、口の中で本当に溶けます。蕎麦クレープにお味噌と野菜そしてステーキをのせて、丸めて口にほおばると、幸せがじゅわ~っとあふれてきます。

黒毛和牛ステーキとそばクレープ

もうこの辺でお腹がいっぱいになってきているのですが、もう一つのメイン料理もしっかりいただきますよ。 (強肴)黒豚のスペアリブ香り焼き…骨付きでドンっとボリュームがあるのですが、箸でトロットロに外れます。ああ、おいしい。 

トロットロの黒豚

(食事)温泉ご飯…温泉で炊いたご飯はほんのり黄色みがかかっています。 みそ汁…麦味噌ですかね?濃い色のお味噌汁ですが、おいしかったです  (香物)高菜…ごめんなさい、これは食べられません (甘味)季節のデザート…とろけるチーズケーキ もう、すでにお腹はパンパンなのですが、デザートは別腹にちゃんと入ります。

温泉で炊いたご飯
とろけるチーズケーキ

昨年の12月からダイエットを始めてから腹7~8分目を心掛けてきましたが、今日はもうそんなことは忘れて美食を楽しみました♪ 和室に布団を敷いて、就寝。ぐっすりと眠って起きたら、朝食の時間です。

和食の朝食

サラダや温泉卵、温泉ご飯にお味噌汁、食べたかったさつま揚げもありました!丁度よい感じの量で、漬物以外は完食です。本当においしかった!また鹿児島に来ることがあったら、またここに泊まりたい!一日目がこんなに当たり!の宿で、この後大丈夫かな…

宿の奥様にタクシーをお願いしてもらってあったので、移動もスムーズに鹿児島空港へ戻りました。

(2~4日目)屋久島宮之浦・民宿「屋久島」

今回の旅の一番の目的が屋久島のトレッキングでしたので、身体を休めるためにも屋久島の宿は連泊・2食付き・便利な場所ということで、評判も良い民宿「屋久島」に決めました。民宿の前に駐車場(無料)があり、便利です。トレッキング用品や着替えなどを詰めた二つの大きなトランクを家から直接この宿に送ってあり、宿に着くと玄関先に置いてありました。幸い部屋は1階だったので、楽に部屋に持っていくことができました。

アットホームな民宿「屋久島」

玄関から入ってすぐ左に談話室があり、コロナ禍でなければお客さん同士が気楽に交流できるのですが、残念ながら今は使用できませんでした。台所の入り口にドリンクサービスのコーナーがあり、お茶やコーヒー紅茶などがセルフサービスで飲み放題になっていたのも嬉しいポイントです。

部屋は和室の7.5畳。洗面台と冷蔵庫、テレビが付いています。トイレは共同ですが、男女別で女性は小部屋が2つあり、ウォシュレットでした。お風呂は温泉ではありませんが、洗い場が数個あり、湯船も大きくてゆったりしています。お風呂は17:00~21:00と制限がありますが、シャワーだけなら24時間使えます。トレッキングをして帰ってきてすぐにシャワーができたのはありがたかったです。また、洗濯機が無料で使え、乾燥機は有料でしたが廊下に沿って乾燥室があり、洗濯物を干すことができ、翌朝には乾いていたので本当にありがたかったです。Wi-Fi有りとなっていましたが、私たちの部屋は端だったせいかWi-Fiはつながりませんでした。

楽しみにしていたのは、屋久島の郷土料理が並ぶ夕食です。3泊しましたが、メイン料理(トビウオ)以外も日替わりで用意されていて、メインは1日目が「トビウオの姿揚げ」2日目が「トビウオの付け揚げ」3日目が「トビウオの一夜干し」でした。

1日目 トビウオの唐揚げ
2日目 トビウオの付け揚げ
3日目
3日目 トビウオの一夜干し

毎回、御造り2~3種、煮物鉢、先付3種、小鉢2つ、ご飯、汁もの、漬物が付いてきます。どれもこれもおいしい。鹿児島は黒糖が取れるせいか、煮物は私が好きな甘めの味付け。小鉢は島らっきょうやパパイヤなど、珍しいものも多くありました。メインのトビウオ料理は、席に着くと熱々の出来立てを持って来てくれます。3日目は、夕日を見に行っていて、夕食時間に遅れると伝えてあったため、帰って来てから焼き始めてくれたらしく、何度も「遅くなってごめんなさいね」とあやまられてこちらが恐縮してしまうほどでした。

朝食は、普通な感じの和定食。明太子が付いていたのが嬉しかった♪以前は毎朝明太子を食べていたのですが、高血圧予備軍でダイエット&塩分制限を始めてから控えていたので、今回は喜んでいただきました。

2日目 朝食
3日目 朝食
4日目 朝食

食事も大満足、設備も大満足、宿でトレッキング用の杖やシューズのレンタルもできて大変便利、なにより宿の皆さんが優しくて、この宿にして大正解でした。施設中に屋久杉の立派なオブジェが置いてあり、それらを眺めるのも贅沢なひと時でした。次回があればまたここに来たい、人にもお勧めできる、いい宿でした。

(5~6日目)霧島市妙見温泉・「楽園荘」

この旅行の楽しみの一つが、温泉です。鹿児島はまさに温泉天国。そして、温泉地でやってみたかったのが、「湯治」です。屋久島から直接奄美大島に行けないので、いったん鹿児島へ戻ります。天候が悪くなって飛行機が飛ばないこともあるかもと、一日予備日を取ったため、2泊できることになりました。

そこで、今回は湯治ができる宿を探しました。1日目の安楽温泉からもう少し先にある、妙見温泉の「楽園荘」に決めました。決め手は、部屋付きの源泉かけ流し温泉があること、自由にのんびりできるコテージであること。

楽園荘の母屋

国道から、急な坂道を上がると楽園荘の母屋があります。ここの受付から電話機で宿の人に連絡をすると、奥様が車でどこからか現れチェックインをしてくれます。鍵と一緒にタオルやシャンプーなどを渡され、チェックアウトは受付に鍵を置いてそのまま帰っていいそうです。(コロナ禍のため)

湯治用コテージ

独立したコテージには、トイレ(ウォシュレット)、台所、大きな冷蔵庫、電子レンジ、炊飯器、テレビ、食器類、調理器具、簡易ベッド、テーブル、そして源泉かけ流しの温泉!が付いています。写真のカーテンの奥が脱衣場、お風呂になっています。Wi-Fiもつながりました。車はコテージの部屋の前にとめられます。楽です。

蛇口を開くと温泉がドバドバ

部屋付きの浴場には、シャワーが付いていません。太い蛇口からは源泉がドバドバ出てきて、手前の細い蛇口からは水が出ます。洗面器があるので、温泉湯と水を合わせて昔ながらの方法で顔や髪や身体を洗えます。(別棟の共同温泉場にはお湯の出るシャワーがあります)源泉かけ流しの部屋風呂、最高です!

洗濯機は、共同の無料のものが外にあり、部屋の軒下に物干しざおがかかっているので、そこで干すことができます。調理器具や食器がそろっているので、自炊もしっかりできますが、ここでの食事は全てスーパーのお弁当やお惣菜、パンなどで済ませました。

母屋の隣棟に共同温泉があり、宿泊者は無料で入ることができます。古いですが何とも言えない風情があって良かったです。でも、暗くなってから一人で入るのは相当怖いと思います…

ここは、犬と一緒に泊まることもできて、隣のコテージから犬の鳴き声が聞こえていました。HPに猫のゆずちゃんがいると書いてありましたが、残念ながら会うことはできませんでした。車があるなら大変おすすめの宿です!せっかく部屋付きの温泉があるのですから、2泊以上にしてのんびり温泉三昧するのがいいと思います。

(7泊目)奄美大島 龍郷町・ホテル「カレッタ奄美大島」

奄美大島は3泊の予定です。同じところに連泊するか迷いましたが、観光のことも考えて島の北部で1泊・南部で2泊することにし、1泊目はリゾートホテルに決めて、朝食バイキングが評判の「カレッタ奄美大島」にしました。人気スポットのハートロックに近く、空港にお昼過ぎについて昼食を取ってから、島北部のあやまる岬などをゆっくり見て回れました。ホテル敷地内に駐車場があり、自由にとめられます。

おしゃれな外観

海まで徒歩30秒、プールにジャグジーもついた、リゾート感満載のホテルです。フロントやレストラン、客室がある本館と、リゾートマンションのような造りの離れの建物があり、私たちは「プールサイドのトリプル」に泊まりました。本館から屋根がないところを歩くので、雨が降ったらどうしようと心配しましたが、幸い滞在中に雨に降られることはありませんでした。フロントの横にインスタントの紅茶やコーヒー、スープがあり、自由に部屋に持って行って飲めるようになっていました。

部屋から見たプールとジャグジー 

離れの建物は普通のマンションのようで、外の扉の鍵を開けて入ると、部屋はいたって普通のホテルの一室。ユニットバス(ウォシュレット)・冷蔵庫・テレビ・電子ケトル・Wi-Fiついています。部屋にはバスタオルとタオルがありますが、プール用の大きめバスタオルはフロントで貸してもらえます。至れり尽くせり、フロントのおじさんも親切です。プールで使う浮き輪やライフジャケットなども無料で貸し出してもらえます。

トリプルでも窮屈ではないです
ライトアップされた夜のプールで

ランドリールームもあり、洗濯機と乾燥機が4台ずつ(だったと思います)あります。洗濯機は無料です。私が使おうとしたときは、全てふさがっていて、フロントに言うと終わっている洗濯物を取り出してくれるようでしたが、水着をサッと洗うだけでよかったので、外にある洗濯機を使わせてもらいました。かなりの年期ものでしたが使えました。

楽しみにしていた朝食バイキング。食べ物の種類も多く、焼きたてパンをいろいろあり、野菜多めのモーニングにして全ておいしくいただきました。

パンもっと食べたかった~

ホテルの向かいにダイビングショップがあり、ダイビングの予約ができました。子どもが小さいときにこんなところに連れてきてあげられたら、喜んだろうなと思いました。

(8・9泊目)奄美大島 宇検村・開運の郷「やけうちの宿」コテージ

奄美大島の2・3泊目は奄美の真ん中辺の宇検村にしました。空港まで車で2時間なので少し心配でしたが、帰りの便は15:00過ぎだったので何とかなるかなと思い、リラックスできそうなコテージ「やけうちの宿」にしました。最初、朝食のみにしていましたが、夕食の郷土料理のコースが人気の様でしたので、一日目だけ夕食付に変更してもらいました。(じゃらんで予約していて、電話で変更してもらいました。親切な対応で気持ち良かったです)

コテージは、広い部屋にミニキッチンが付いていて、トイレ(ウォシュレット)、普通並みの広さの浴室、洗面台がありなんと!洗面台の横に洗濯機が備え付けられています。嬉しい!テレビ・電子ケトル・Wi-Fi・家庭用の冷蔵庫・タオル・バスタオル・ベッドが二つと布団一組・テーブルと椅子が2脚・テラス。何不自由ない感じです。一軒家なので、他の人を気にしなくて済むのが嬉しい。駐車場から部屋まで少しだけ離れています。(ほんの少しですが、今まで結構入口すぐだったので…)

宿には「宇検食堂」という食堂が隣接されています。夕食と朝食はこちらでいただきます。一日目の夜は奄美の郷土料理が並ぶ会席コースを楽しみました。

先付と御造り

(先付)豚味噌…甘じょっぱいお味噌。お酒の肴に最適なのでしょうが、私は下戸なので、普通に食べます。白いご飯に乗せたいやつです。 島つきあげ…さつま揚げです。もともと大好きなので、おいしかったです。 ピーナッツ豆腐…なめらかでおいしい! ハンダマ酢味噌和え…菜っ葉の酢味噌和え。後で調べたら、最近存在を知った富山でいう「金時草」でした。 豚耳燻製…これはちょっと、あまり好みではありません。2~3本ならおいしく食べられますが、結構たんまり入っていて。 島蛸もずく酢…もずくも楽しみな一品。タコの薄切りも入っていておいしかった! (御造り)メニューには島ダコと書いてあったのに、タコは見当たらず。ちょっと残念。

油ソーメン

(替り鉢)油ソーメン…具だくさんなソーメンチャンプルー的なもの。

豚骨旨煮

(煮物)豚骨旨煮…鹿児島で「豚骨」というのは、骨付きの豚肉のこと。名産の黒糖でホロホロに煮込んであります。おいしいのですが、量が多くてだんだん甘さが辛くなってきます。

天ぷら

(揚げ物)宇検村産車海老・赤ウルメの天婦羅…もうすでにお腹いっぱいでしたが、これも大変おいしかった。サクサクのほわほわ。

鶏飯丼

(御飯物)鶏飯丼…この旅の目的の一つ「鶏飯」。これは、簡易なものですが鶏のお出汁がおいしい!

黒糖わらび餅とマンゴー

(甘味物)黒糖わらび餅…別腹とはいえもうおなかいっぱいすぎ。でも完食しました。

食べたかったものがいっぺんに食べられて満足です。星がきれいだというので食堂からの帰り道に見上げると、まさに満天の星が。旅はあと2泊3日と思うと寂しい気持ちになりますが、明日の夜にはアマミノクロウサギが待っています。でも、台風が近づいているようで、ちょっと不安です。

朝食は和食のセットです。サラダも付いていて朝からしっかりいただきました。

2日目の朝食
3日目の朝食

ここの食堂では、2日目の昼食に念願の鶏飯をいただきました。

鶏飯

宿からカヌーやナイトツアーの場所まで10数Km。「高知山展望台」や「ホノホシ海岸」など島の南方の観光もできて、良い場所の宿に決めてよかったと思いました。私は何の不便もなかったのですが、館内にアルコールの販売機がないので、部屋で飲みたい方は宿に来る前に買ってきておいた方が良いです。

(10泊目)大阪・ホテル阪急レスパイア大阪

大阪から富山へ帰る「サンダーバード」が運休になり、急遽じゃらんで予約したのが「ホテル阪急レスパイア大阪」。安かったので期待してなかったのですが、びっくりするほどきれいで、トリプルベッドなので部屋は狭いけれどトイレとバスルームがセパレートになっていてとても便利でした。食事は夕・朝とも駅地下で買って、部屋で食べました。

どの宿も大満足!また行きたいなぁ

長旅で、しかも様々なアクティビティに挑戦したにもかかわらず、体力的にも気力的にもへこたれずに帰ってこられたのは、泊まった宿がどこも良かったからだと思います。ストレスなく、美味しいものを食べて、温泉や大浴場に入って、アクティビティを楽しんで…アラ還になってこんなにハードな旅行ができると思っていませんでした。

こうなると欲が出てくるもので、またどこかに行きたいなぁと思ってしまいます。来年の5月に一つ大きな予定が入っているのですが、コロナの推移を見ての旅行になるので、行けるかどうかわかりません。(本当は今年の10月に行くはずでしたが、旅行自体が中止・延期になりました)

今回は3人での家族旅行、存分に楽しんできました♪ 

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